
2025年2月28日、立教小学校(東京都豊島区)にて、コロコロコミックによる特別授業が実施されました。授業では、同誌の副編集長・小林浩一が“Dr.コバ”として登壇しました。

子どもたちの国語力を高めるため、1年生から毎日日記をつける習慣のある立教小学校。著名な漫画家が居住していた「トキワ荘」がかつてあった椎名町に現校舎があるという縁もあり、今回の特別授業が実現しました。
対象は3年生。授業は「なろうぜ!!マンガマスター」と題して行われ、前半ではある人気アニメの原作はマンガであることや、コロコロコミックが1977年に創刊されたことなどが紹介されました。また、アニメ制作に使われる絵コンテとマンガの共通点にも触れ、表現手段のひとつとしてマンガがよく扱われることが解説されました。


後半では「学校生活での困りごと」をテーマに、児童たちが4コママンガの制作に挑戦。
日頃抱えている悩みをマンガで表現するという滅多にない体験に、試行錯誤しながらも真剣に取り組む様子がみられました。
作品が出揃うと、コロコロコミックで連載経験のあるギャグ漫画家・ギャル王子先生が、選んだ1つをもとに作画を行いました。


選ばれた作品のタイトルは『勉強できん・・・』。授業中、廊下の騒がしさで集中できないという、小学生ならではのリアルな悩みが、4コマ形式でユーモラスに描かれました。
プロの漫画家が目の前でスラスラと作品を描き上げていく様子に、子どもたちは大興奮。「速い!」「めっちゃうまい!」といった声が上がり、貴重で新鮮な体験に目を輝かせました。

授業の最後には、コロコロコミックから「マンガマスター認定証」が児童一人ひとりに授与されました。また、ギャル王子先生によるサイン会も行われ、和やかな雰囲気の中で授業は締めくくられました。


授業を終えた小林副編集長は、「日本を代表する文化であるマンガを、読むだけでなく“つくる”という体験に活かしてほしい。日常のあらゆることがマンガのテーマになりうると知ることで、子どもたちの創造力がより豊かになるのではないか」と語り、マンガの教育的な側面を強調しました。